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|   | ガン予防、肝機能・動脈硬化・高血圧・胃潰瘍・便秘・痔・神経炎・骨粗鬆症・貧血・視力強化・夜盲症・白髪防止・美肌・月経不順・健脳・二日酔い予防
古より不老長寿の妙薬とされてきたゴマ。 その秘密は抗酸化物質・セサミンにあった。 ここ数年、大ブームの食品の一つにゴマがある。日本人にとっては馴染み深く、また調理法も多いことから、日本が原産地と思っている人もいるようだ。ところがゴマは、遠くアフリカのサバンナ地帯が発祥地で、紀元前3000年にはナイル川流域で栽培され、瞬く間に大陸を横断し、海を渡りアジア、ヨーロッパに広まった。その後東へ西へと進み、日本には縄文晩期に入り、縄文遺跡から種子が出土している。また古代文明の各遺跡からも発見されている。 ゴマは食用油の原料として栽培される一方で、その効用が早くから注目された。古代エジプトの医学書『エーベルス・パピルス』には医薬品、中国最古の医学書『神農本草経』には「食べる丸薬」とある。日本でも平安時代の医書『医心方』に「ゴマを久しく服用するによって身体軽く、老衰防ぎ視力良くして飢えに対する抵抗伸し、寿命増す」とあり、古今東西で不老長寿の妙薬として用いられていた。 ゴマは古より多くの人に益してきたが、やせた土地でも育ちやすく、長期保存が可能なため、人口増加に伴う食糧問題の切り札として注目されている。1975年の国連タンパク質諮問委員会では、ゴマのタンパク質をより摂るように勧告し、生産量は年々増加している。さらに研究の結果、健康食品として世界的にクローズアップされている。 ゴマには白、黒、金(茶褐色)の三種類がある。これらは、色が異なる以外に栄養価や成分にあまり差はないが、黒ゴマはポリフェノールの含有量が多く、これが老化防止になることから、黒ゴマがいいといわれている。一般には、白ゴマ、金ゴマは脂肪が多いので主に油を絞るのに用い、黒ゴマは香りがいいので料理や菓子の香味料に使われる。 ゴマはビタミン、ミネラル、食物繊維などさまざまな栄養分を含んでいるが、主な成分は約半分が油脂で、含まれている脂肪酸の8割以上が、不飽和脂肪酸のリノール酸やオレイン酸である。 不飽和脂肪酸は酸化しやすいのが欠点。しかしゴマには、ゴマリグナンという抗酸化物質があり、ゴマ油が他の油に比べて酸化し難いのはこの働きによる。ちなみに、天ぷら屋さんがゴマ油を使うのはこのためである。リノール酸、オレイン酸はゴマリグナンによって効力を失うことなく、悪玉コレステロールの発生を抑え、血管壁にコレステロールが沈着するのを防いでいる。そのため、動脈硬化、高血圧に特に有効である。 ゴマリグナンにはセサミン、セサモリン、セサミノール、セサモールなどがあるが、セサミンは老化や動脈硬化など生活習慣病の防止に大きな効果を発揮する。また、セサミンには肝臓の働きを助け、アルコールの分解を促進する作用がある。二日酔いの原因はアセトアルデヒドだが、ゴマにはこの有害物質を無毒化する働きがあるため、二日酔い予防に役立つ。飲む前にはゴマの料理を食べるとよい。 20%を占める植物性タンパク質は肝機能を高めるメチオニン、肌や髪の毛を健康に保つトリプトファンなど、人体に必要なアミノ酸が豊富に含まれている。その上、カルシウムとリンも豊富。カルシウム含有量は同量の牛乳の11倍というから、骨粗鬆症の予防にもなる。鉄分もほうれん草の5倍もあり、貧血改善に効果がある。 ほかに、ビタミンB1、B2、B6、E、F、ヨード、ナイアシンなども多く含まれているが、トリプトファンやビタミンB6は、精神安定に不可欠な神経伝達物質セロトニンの原料となる。またセサミンもストレスに対抗するためのホルモンの分泌を促すことから、精神安定に効力を発揮する。 ゴマを常食すると、胃酸過多症、胃潰瘍、強壮、視力強化などにも著しい効果がある。また優れた健脳食品のゴマは、成長期の子供などには特によい食品である。他に耳だれや眼病に外用しても効果がある。 古くは忍者、禅僧が常食に、現代でもスポーツ選手が栄養強化食品としてゴマを食している。近年特にその効力が解明されているが、「小さな総合栄養食」といっても過言ではない。 参考資料=世論時報社・真味第2集/日本薬剤師会雑誌・第53巻第1号   |   |
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